東京慈恵会医科大学ウイルス学講座のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
私たちの講座では、ウイルスによるアウトブレイクの現場やベッドサイドでの疫学調査、地域・環境でのフィールドワークで得られる貴重な知見と、ラボでの分子メカニズムの解明を組み合わせ、ウイルス感染症の全体像に迫る研究を行っています。現場での観察から得られた課題を分子レベルで解析することで、感染症の発症や重症化のメカニズムを明らかにし、予防、診断、治療につながる新たな知見を創出することを目指しています。
私たちは、最先端の分子生物学技術、免疫学的手法、ゲノム解析やエクソソーム研究などの学際的アプローチを駆使し、現場とラボの両方からウイルス学の新しい扉を切り開きます。特に、新興RNAウイルスの感染メカニズムや宿主応答、ウイルス情報伝達の制御などに着目し、基礎研究の成果を臨床応用や社会的対策へとつなげることを目標としています。
ウイルス学は、社会の安全や医療に直結する学問であり、学生・若手研究者とともに、基礎から応用まで幅広い研究活動を展開することが重要です。当講座では、次世代の研究者育成にも力を注ぎつつ、感染症の予防・診断・治療法の開発に貢献し、未来の感染症対策に積極的に取り組んでまいります。
ウイルス学の知見は、世界の公衆衛生や臨床医療に直結する力を持っています。私たちは、科学的探究心と社会貢献の精神を両輪として、挑戦的かつ実践的な研究活動を続けていきます。
    東京慈恵会医科大学 ウイルス学講座
教授 渡邊洋平